『イーロン・マスク 未来を創る男』を大学生が読む part5
(イーロン・マスクの伝記『イーロン・マスク 未来を創る男』を毎週読んでいきます)
107~148ページまで読んだ。
マスクが30歳の誕生日を迎えた日から話が始まる。
2件の会社を起業・売却したマスクは、個人で約300億円程度の資産があった。マスクはもちろん大人しく隠居するはずもなく、今度は宇宙に熱い視線を送っていた。
宇宙をビジネスとするロケット事業。この当時までに、何社も挑戦したそうだが、ことごとく失敗に終わっていた。しかも、一度の打ち上げに莫大な費用がかかる。ロケット事業は大変リスクの高い事業だった。
マスクは、早速ロケット事業に取り掛かった。ロケットを作ることは、前例やマニュアルがないので、ほとんどが手探り。とにかく優秀な技術者を雇って、仕事場で12時間作業してその場で10時間寝るようなハードでカオスな働き方をする。
その甲斐あって、ようやくロケットが完了。行政に打ち上げの許可をとって、いざロケットを発射台へ。そして打ち上げ。
しかし、発射後25秒で落下。打ち上げは失敗してしまった。それから一年後に再チャレンジで、もう一度ロケット発射するも、この時も空中分解。ロケットが宇宙まで行くことはなかった。
この回で印象的だったのは、マスクの自信のすごさ。
ロケット発射を2度ども失敗した会社は、資金はほぼなくなっていたのだが、マスクのビジョンは少しも揺るがなかった。むしろ、マスクはより確信が深まるかのように次の作戦を練っていたそう。
億単位のお金をなくしても、なお自分自身のビジョンを信じられる人が、世界的な事業を展開できるんだと思う。
最近は、テスラの業績が悪く批判されているニュース見て、僕は少し心配だった。しかし、これもマスクにとっては、成功する前の”ちょっとした落ち目”にしかすぎないんだろうなと思うようになってきた。